コンバーティングマシンとは?種類や強み、おすすめメーカーまで紹介

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フィルム、紙、不織布、金属箔などの薄い素材に様々な加工を施し、新たな価値を生み出すための装置であるコンバーティングマシン。産業や製造業において導入を検討している方もいることでしょう。

しかし、コンバーティングの中にもさまざまな種類のマシンがあり、素材の特性や目的に応じて使いわせる必要があります。また、コンバーティングマシンを使用したいが、それぞれどんな強みがあるのか気になっている方もいるでしょう。

そこで今回は、コンバーティングマシンの強みからおすすめメーカーを解説します。コンバーティングマシンの導入を検討している方は、参考にしてください。

また、以下の記事ではシートカッター導入におすすめのメーカーを紹介していますので、気になる方はチェックして会社選びの参考にしてみてください。

目次

コンバーティングマシンとは

コンバーティングマシンとは、フィルム、紙、不織布、金属箔などの薄い素材に、コーティング・ラミネーティング・プリンティングなどの新たなプロセスを経て、新たな価値を生み出すための装置です。

コンバーティングマシンは、私たちの身の回りの様々な製品の製造に不可欠な装置です。素材に新たな価値を付与することで、多様な製品を生み出し、私たちの生活を豊かにしています。

産業や製造業など幅広い分野で利用されており、素材を最適な形状や形態に加工することで、製品の機能や品質の向上が期待できるでしょう。

コンバーティングマシンの種類

コンバーティングマシンは、加工の種類や対象とする素材によって、様々な種類があります。代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。

以下で詳しく説明します。

コーティングマシン

コンバーティングマシンの中でも、コーティングマシンは非常に重要な役割を担っています。様々な素材の表面に液状またはペースト状の物質を均一に塗布することで、その素材の機能や特性を変化させ、新たな価値を生み出します。

コーティングマシンの役割は以下の通りです。

  • 保護:製品を傷や汚れから保護する
  • 装飾:製品に光沢や色をつけ、見た目を美しくする
  • 機能性付与:耐水性、耐熱性、導電性など、製品に様々な機能を持たせる

コーティングマシンは、その種類によって特徴や適する用途が異なります。製品の仕様や生産量、塗布する物質の特性などを考慮して、最適なコーティングマシンを選ぶことが重要です。

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種類特徴
グラビアコーティングマシン特徴:
グラビアロールと呼ばれる凹凸のあるロールに塗料を浸し、その凹凸によって均一な膜厚の塗膜を形成します。

用途:
紙、フィルム、金属など、幅広い素材への塗布に適しています。

メリット:
高い生産性、均一な塗膜形成、多様なパターンに対応可能。
スリットコーティングマシン特徴:
スリット状のノズルから塗料を噴射し、素材に塗布します。

用途:
幅の狭い素材や、特定の箇所にだけ塗布したい場合に適しています。

メリット
柔軟な塗布パターンに対応可能、少量生産に適している。
ロールコーティングマシン特徴:
2つのロールの間で素材を挟み込み、一方のロールに塗料を付けて塗布します。

用途:
厚い素材や、高粘度の塗料の塗布に適しています。

メリット:
高粘度塗料に対応可能、厚い塗膜を形成できる。
エアナイフコーティングマシン特徴:
高圧の空気を吹き付けて塗料を薄く均一に広げます。

用途:
薄膜の形成、均一な塗布に適しています。

メリット:
薄く均一な塗膜を形成できる、幅広い素材に対応可能。

ラミネートマシン

ラミネートマシンは、2枚のシート状の素材を熱と圧力によって貼り合わせるコンバーティングマシンの一種です。ラミネート処理を行うことで、耐水性、耐久性、光沢などの様々な特性を付与することが可能です。

ラミネートマシンの役割は以下の通りです。

  • 保護:印刷物や写真などを傷や汚れから保護します
  • 耐久性向上:耐水性、耐熱性、耐摩耗性を向上させます
  • 装飾:光沢を出したり、特殊な効果を加えたりすることで見た目を美しくします

ラミネートマシンの種類は、用途や処理する素材の厚さなどによって様々です。代表的な種類としては、以下のものが挙げられます。

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種類詳細特徴
ホットラミネートマシン最も一般的なラミネートマシンで、熱と圧力をかけてラミネートフィルムと被覆物を貼り合わせます。特徴:
高温でラミネートするため、強力な接着が可能です。

用途:
印刷物、写真、カードなど、幅広い用途に使用されます。

種類:
・ローラータイプ:2本のローラーの間でラミネートフィルムと被覆物を挟み込み、熱と圧力を加えます。
・ポケットタイプ:ラミネートフィルムと被覆物をポケット状の空間に挿入し、熱と圧力を加えます。
冷間ラミネートマシン熱を使わず、圧力のみでラミネートフィルムと被覆物を貼り合わせます。特徴:
熱に弱い素材や、デリケートな素材のラミネートに適しています。

用途:
写真、美術品など、高温に弱い素材の保護に利用されます。
UVラミネートマシン紫外線(UV)を照射してラミネートフィルムの接着剤を硬化させるマシンです。特徴:
高速でラミネート処理が可能であり、環境に優しいです。

用途:
印刷物の表面加工、工業製品の表面保護など、幅広い用途に使用されます

ラミネートマシンは、様々な素材に様々な機能を付与できる便利な装置です。用途や素材に合わせて、最適なラミネートマシンを選ぶことが重要です。

スリットマシン

スリットマシンは、ロール状の素材を幅方向に連続的にスリット(切断)する機械です。紙、フィルム、金属箔など、様々な素材の幅を調整したり、複数の細長い帯状に分割したりする際に使用されます。

スリットマシンの役割は以下の通りです。

  • 幅調整:ロール状の素材を、必要な幅にカットします
  • 分割:1つのロールから複数の細長い帯状の素材を作ります
  • 形状加工:スリットの形状を変えることで、様々な形状の製品を作ることができます


スリットマシンの種類は、切断方法や用途によって様々です。代表的な種類としては、以下のものが挙げられます。

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種類特徴
回転刃式スリットマシン特徴:
回転する刃で素材を切断します。

用途:
紙、フィルムなどの比較的柔らかい素材の切断に適しています。

メリット:
高速で切断できる、シンプルな構造。
往復刃式スリットマシン特徴:
刃が往復運動して素材を切断します。

用途:
厚みのある素材や、高精度な切断が必要な場合に適しています。

メリット:
高精度な切断が可能、様々な形状の刃に対応できる。
レーザースリットマシン特徴:
レーザー光で素材を切断します。

用途:
非接触で切断できるため、デリケートな素材や複雑な形状の切断に適しています。

メリット:
高精度な切断が可能、熱影響が少ない。

スリットマシンは、ロール状の素材を幅方向に切断する重要な機械です。素材の種類、切断幅、生産量など、様々な条件に合わせて最適なスリットマシンを選びましょう。

パウチングマシン

パウチングマシンは、フィルムなどの包装材で製品を密閉する機械です。食品、医薬品、電子部品など、様々な製品の包装に利用されています。パウチングマシンの役割は以下の通りです。

  • 製品の保護:湿気、埃、衝撃などから製品を保護します
  • 鮮度保持:食品の鮮度を保持します
  • 衛生性向上:外気との接触を防ぎ、製品の衛生性を保ちます
  • 情報伝達:製品に関する情報を印刷したフィルムを使用することで、消費者に情報を提供できます

パウチングマシンの種類は、包装する製品の形状やサイズ、パウチの種類などによって様々です。

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種類特徴
三方シール機特徴:
3辺を熱で溶着し、袋状に封をする最も一般的なパウチングマシン

用途:
食品、医薬品、日用品など、幅広い製品の包装に利用されます。

メリット:
構造がシンプルで扱いやすく、様々なサイズの製品に対応できます。
四辺シール機特徴:
4辺を熱で溶着し、完全に密閉します。

用途:
高い気密性が必要な製品、液体製品の包装に利用されます。

メリット:
気密性が高く、内容物の漏れを防ぎます。
枕型パウチ機特徴:
フィルムを枕型に成形し、製品を挿入した後、両端を熱で溶着します。

用途:
不規則な形状の製品や、液体製品の包装に利用されます。

メリット:
製品の形に合わせた包装が可能で、見た目も美しい仕上がりになります。
スタンドアップパウチ機特徴:
底の部分にマチが付いており、自立できるパウチを作製します。

用途:
スナック菓子、冷凍食品など、陳列に便利な包装に利用されます。

メリット:
陳列効果が高く、消費者の目を引きます。

このように、パウチングマシンは製品を保護し、鮮度を保持する上で重要な役割を果たしています。

コンバーティングマシンの強み

ここからは、コンバーティングマシンの強みについて紹介していきます。

下記で詳しく解説するため、コンバーティングマシンの導入を検討している方はぜひチェックしてください。

高精度な加工

コンバーティングマシンは、フィルムや紙など、薄い素材に対して、非常に高精度な加工を施すことが可能です。位置、速度、温度などを高精度に測定するセンサーを搭載しており、加工中の状態をリアルタイムで監視できます。

これにより、加工誤差を最小限に抑え、安定した品質を確保できます。さらに、機械の動作を数値で制御することで、微細な調整や複雑な形状の加工を高い精度で行うことが可能です。

効率的な生産

コンバーティングマシンは、様々な素材を連続的に加工することで、高品質な製品を短時間で大量に生産することが可能です。機械が自動で材料を搬送、加工、排出を行うことで人的ミスを減らし、生産速度を向上させています。

機械は人間よりもはるかに高速で加工を行うことができるため、製品の生産時間を大幅に短縮できます。また、モーターや駆動系のパワーアップにより、高速で連続的な加工が可能です。

そのため、とくに多品種少量生産や高品質な製品が求められる現代において、その重要性はますます高まっています。

カスタマイズ対応

コンバーティングマシンは、多様な素材や製品に対応できる高いカスタマイズ性が大きな強みです。

多くのコンバーティングマシンは、モジュールと呼ばれる部品を組み合わせて構成されています。このモジュールを交換したり、追加したりすることで様々な加工に対応できます。

また、プログラムによって加工パターンを自由に設定できるため、プログラムを変更するだけで多様な製品に対応可能です。コンバーティングマシンのカスタマイズ性は、生産の柔軟性、製品の差別化、顧客満足度向上など、様々なメリットをもたらすでしょう。

コンバーティングマシンを導入できるメーカー3選

コンバーティングマシンを導入したいが、どこから購入すればいいのか悩んでいる方もいることでしょう。ここからは、コンバーティングマシンを導入できる下記3メーカーを紹介します。

上記3メーカーは、どれも実績ある企業のため安心して利用できるでしょう。

ソルテック工業

出典元:ソルテック工業
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項目詳細
会社名ソルテック工業株式会社
住所栃木県那須塩原市下田野532-166
電話番号0287-35-4048
公式サイトhttps://solutech.co.jp/

ソルテック工業は、使い易く故障の少ないメンテナンス性の良い機械を創造し続けてきた会社です。1972年に創業して以来、これまでに延べ200種類ほどのさまざまな新しい機種を開発してきた実績があります。

ソルテック工業の製品は全て独自の技術により、高精度・簡単操作・コンパクト化を実現し、無駄のないシンプル設計なため誰でも簡単に扱えるでしょう。また、シートの通しサイズに合わせた50mm単位の8機種の豊富な機種揃えにより、ユーザーの様々な要望に応えてくれます。

以下の記事ではソルテック工業株式会社の会社の特徴、商品事例などをさらに詳しく解説していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

曙機械工業

出典元:曙機械工業株式会社
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項目詳細
会社名曙機械工業株式会社
住所埼玉県鴻巣市鎌塚1-1-3
電話番号0495-21-8123
公式サイトhttps://akebonomc.co.jp/

曙機械工業は『抜型裁断機』の総合メーカーとして、創業100周年を迎えた歴史ある会社です。プラスチック・紙・革など様々な素材の加工にも対応する曙機械工業の抜型裁断機は、国内トップクラスのシェア率をほこります。

長年にわたりユーザーの課題に対して主体的に取り組み、世界に通用する先進的な製品を生み出してきました。曙機械工業の最大の強みは、油圧式裁断機からサーボクランク式裁断機までの幅広い製品ラインナップです。

また、ただユーザーの求める商品を提示するだけでなく、ユーザーの購入目的・現状の悩みなどをヒアリングした上で、製品価値を最大限引き出す提案をしてくれます。

造研

出典元:造研
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項目詳細
会社名株式会社造研
住所東京都八王子市堀之内2-21-9
電話番号042-675-2111
公式サイトhttp://www.zouken.co.jp/

造研は、緩衝材製造機をはじめとした電気機器や、省力化機器の開発から販売までを一貫して手掛けている会社です。創業してからの40年間で培ったノウハウを活かし、高性能・高品質な商品を製造・販売しています。

購入前にはデモ機の無料貸し出しを行ってくれるため、使用感や性能を確認した上で購入できるでしょう。デモ機の貸出の際は担当者が会社を訪問し、目の前で操作を説明してもらえることから初めての機器でも安心です。

また、無料貸し出しの他にも商品を使用したデモ動画や操作手順の解説動画を公開しているなど、ユーザー目線のサポートが充実しています。

まとめ

今回は、コンバーティングマシンの強みからおすすめメーカーを解説しました。

コンバーティングとは、プラスチックフィルム・シート・金属箔・紙・不織布・繊維・鋼板などの比較的薄い素材に、コーティング・ラミネーティング・プリンティングなどの新たなプロセスを経て、新たな価値を生み出す行為の総称です。

コンバーティングマシンの強みは下記の3点です。

  • 高精度な加工
  • 効率的な生産
  • カスタマイズ対応

それぞれ種類によって特徴も異なるため、気になる方は紹介した導入メーカーを確認してください。本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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